Common wart

手や足のいぼ(尋常性疣贅)

手や足のいぼ(尋常性疣贅)

手や足にできるいぼ(尋常性疣贅)は、ウイルス性の皮膚疾患であり、特に子供や若年層によく見られます。見た目の変化や痛みがあることから、日常生活に影響を及ぼすことがあります。

症状

いぼはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが皮膚に感染することで発生します。感染した部位には次のような特徴が現れます。

硬く盛り上がった皮膚

表面がざらざらしており、円形または楕円形の形状をしています。

黒い点が見えることがある

これは、いぼの内部の毛細血管が詰まった状態です。

痛みを感じることもある

特に足裏のいぼは歩行時に圧力がかかり、痛みを伴う場合があります。
いぼは放置しておくと増えることがあり、早めの治療が推奨されます。

治療

手や足のいぼの治療には、主に液体窒素を使用した方法が選ばれます。この方法は保険適応のある一般的な治療法で、ウイルス感染部分の皮膚を凍結させることで治癒を促します。

液体窒素治療

液体窒素をいぼに直接塗布し、低温で患部を凍結します。この治療により、ウイルスが含まれる細胞が破壊され、健康な皮膚が再生されます。

治療期間について

いぼの大きさや個数によりますが、数ヶ月以上かかる場合があります。特に子供の場合、痛みを伴うこともあるため、無理をせず少しずつ治療を進めていくことが重要です。

自然治癒を期待する場合

一部のいぼは免疫力の回復によって自然に消えることがありますが、症状が長引く場合や悪化する場合は、積極的な治療が必要です。
治療中は痛みや不快感があることもありますが、いぼをしっかり取り除くためには根気強く続けることが大切です。

日常生活の注意点

いぼの治療や予防のために、次のような工夫を日常生活に取り入れましょう。

清潔を保つ

手や足をこまめに洗い、ウイルス感染を予防します。

皮膚を傷つけない

いぼをむやみに削ったり触ったりしないようにしましょう。他の部位への感染を防ぐためです。

足を乾燥させる

湿った環境はウイルスが繁殖しやすいため、足裏や靴を乾燥させることが重要です。
当院では、液体窒素による治療を中心に、一人ひとりの症状に合わせたケアを行っています。治療が長期にわたることもありますが、根気よく取り組むことで必ず改善が見込めます。