Hives

じんましん

原因と症状

蕁麻疹は皮膚が赤く盛り上がって強い痒みを伴い、しばらくすると跡かたもなく消えます。アレルギーによって発症する場合もありますが、多くの場合アレルギーが関与せず原因が特定されていないのが実情です。原因がはっきりしているものには、

①特定の食材や薬剤の摂取によっておこされる、外来抗原によるアレルギー性蕁麻疹。

②特性の食材を摂取し2~3時間後に運動しておこされる、食物遺贈性運動誘発アナフィラキシー。

③サバや豚肉などでよくおきる、外来物質のアレルギーを介さない蕁麻疹。

④アスピリンやそのほかの非ステロイド性消炎鎮痛剤を摂取しておきる、不耐性による蕁麻疹。

⑤入浴や運動、精神的な緊張などによる発汗刺激による、コリン性蕁麻疹。

⑥特定の物質と接触することによりおきる、接触性蕁麻疹、他にも特殊型として血管性浮腫、蕁麻疹様血管炎などもあります。

発症してから1ヶ月以内のものを急性、それ以上続くものを慢性とよび慢性蕁麻疹は特に採血など検査をしてもほとんど原因を特定することができません。

治療

まずは発症して経緯を調べて、蕁麻疹がどのタイプに相当するのかを検討します。
治療では抗アレルギー薬を内服していきますが、改善しない頑固な蕁麻疹も多いため、薬の増量や変更、または胃薬として使われることが多いH2ブロッカーや漢方薬を追加することもあります。どうしても症状が改善しない場合や、症状が激しい場合はステロイドの内服も検討します。自己判断して内服を中止することなく、医師の判断のもと少しずつ内服をへらしていけるよう適切にコントロールしていくことが重要です。

日常生活の注意点

日焼け、アルコール摂取、熱いお風呂、激しい運動をすると症状が悪化することがあるので、控えてください。患部を引っ掻いたり、こすったりしないように心がけましょう。
魚介類、肉類はなるべく新鮮なものを食べ、食品添加物は少なくしたほうがよいと言われています。日頃から疲れやストレスを溜めないように、規則正しい生活を心がけてください。