ほくろ

ほくろ（母斑）は、皮膚に見られる小さな色素のことをさし、通常は黒または茶色の点や斑点として現れます。ほくろの主な原因は、メラニンという色素を生成するメラノサイトが皮膚の特定の部分で異常に増殖することです。ほくろは遺伝的要因や紫外線（UV）への曝露、ホルモンの変化などによっても影響を受けることがあります。特に、日焼けや強い日差しを浴びることが多い夏季には、新たにほくろができやすくなります。

ほくろは通常、平らまたは少し盛り上がった形状で、色や大きさは個人によって異なります。ほくろの症状は以下のようなものがあります。

通常は黒または茶色ですが、色が薄くなったり、濃くなったりすることがあります。

正常なほくろは均一な形状ですが、不規則な形や境界が不明瞭なものは注意が必要です。

通常は無症状ですが、かゆみや出血が見られる場合は、医療機関での診断が必要です。

ほくろは多くの場合、健康に問題を及ぼすことはありませんが、特に変化が見られる場合は専門医の診察を受けることをお勧めします。

ほくろの治療方法は、その大きさや状態、そして患者さんの希望によって異なります。

形状や色が異常な場合や、見た目が気になる場合には、外科的に切除することがあります。切除後は、病理検査を行い、悪性でないかを確認します。当院での手術に関しては＜こちらのページ＞をご参照下さい。

美容目的でほくろを除去したい場合、レーザー治療が選択されることがあります。こちらは皮膚への負担が少なく、傷跡が目立ちにくいのが特徴です。当院でのレーザー治療に関しては＜こちらのページ＞をご参照下さい。

ほくろに関して日常生活で気を付けるべきポイントは以下の通りです。

日焼け止めを使用し、帽子や長袖を着用することで紫外線から肌を守りましょう。特に夏は日焼けしやすいため、注意が必要です。

自分のほくろを定期的に観察し、変化があれば早めに皮膚科を受診することが重要です。

ほくろは一般的に無害ですが、変化がある場合は早期に専門医に相談することが大切です。