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巻き爪、陥入爪

巻き爪、陥入爪

巻き爪、陥入爪は、爪の端が皮膚に食い込むことで、痛みや炎症、感染を引き起こす皮膚疾患です。主に足の親指に見られることが多く、特に靴の圧迫や爪の不適切な切り方が関与しています。この状態は、生活の質を低下させるだけでなく、進行すると深刻な合併症を引き起こす可能性があります。

原因と症状

陥入爪の原因はさまざまですが、主な要因には以下が含まれます。

不適切な爪の切り方

爪を短く切りすぎることや、角を丸く切ることが、爪が皮膚にくい込む原因になります。

不適切な靴の選択

タイトな靴やつま先の狭い靴は、足の指に圧力をかけ、爪が皮膚に食い込みやすくなります。

外的要因

足を強打した場合や、怪我をした際に爪が変形し、陥入爪を引き起こすことがあります。
症状としては、爪の端が皮膚に食い込み、次第に痛みや腫れが生じます。炎症が進行すると、周囲の皮膚が赤くなり、膿がたまることもあります。感染が起こると、激しい痛みや発熱を伴うことがあります。特に歩行時に痛みが強くなるため、日常生活に支障をきたすことが多いです。

治療

陥入爪の治療は、症状の重度によって異なります。軽度の場合、まずは日常生活の見直しが重要です。靴の選び方を改善し、爪を適切な長さに整えることが基本です。爪の周囲の皮膚を清潔に保つために、抗炎症薬や痛み止めを使用することが推奨されます。
重度の場合や自己治療が効果を示さない場合、食い込んでいる部分の爪を部分的に除去する手術を行うことがあります。必要に応じて、抗生物質が必要になり、感染を予防することが重要です。基本的にこれらの治療は保険診療で行います。まずは気軽にご相談下さい。

矯正の方法としてはテーピング法、コットンパッキングなど、自宅でできるホームケアを指導して巻いた爪を矯正していきます。また、ワイヤー法という治療(自費診療)も行っておりますので、治りの悪い方はご相談ください。

ワイヤー矯正による自費診療の場合

診察料
初診時 3,300円
再診時 1,100円
巻き爪治療(マチワイヤー法)
1趾 7,700円

日常生活の注意点

陥入爪を予防・管理するためには、日常生活での注意が不可欠です。まず、爪の切り方に気をつけましょう。爪は真っ直ぐに切り、角を丸くしないよう心掛けることが大切です。また、足に合った靴を選ぶことも重要で、つま先に余裕があるデザインを選ぶことで、圧力を軽減できます。

さらに、定期的に爪の状態をチェックし、異常があれば早めに専門医に相談することが重要です。足を清潔に保ち、乾燥を防ぐために保湿を心がけましょう。特に汗をかく季節には、通気性の良い靴下や靴を選ぶと良いでしょう。

陥入爪は、適切なケアと生活習慣の改善によって予防と管理が可能です。痛みや不快感を軽減し、快適な日常生活を送るために、早めの対策を心掛けましょう。