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おへその悩み

おへその悩み

おへその周りに関する悩みは、多くの方が経験することがあります。中でも代表的な疾患として「臍ヘルニア」や「でべそ」があります。これらは、見た目に関わることが多く、特に気になる方が多い部位です。

原因

まずは、臍ヘルニアとでべその違いを簡単に説明します。

臍ヘルニア

臍ヘルニアは、おへその周りの筋肉や組織が弱くなり、その隙間から腸などの内臓が飛び出す状態です。通常、お腹の中の内臓が腹壁を突き抜けないように守られていますが、何らかの原因でその力が弱くなり、内臓が外に出てきます。生まれたばかりの赤ちゃんに多く見られることがあり、成長とともに自然に治ることが多いですが、大人でも発生することがあります。大人の臍ヘルニアは、肥満、妊娠、腹部の手術歴などが原因で発生することがあります。

でべそ

でべそは、通常、臍ヘルニアとは異なり、おへそ自体が外向きに突出している状態です。これはおへその部位の皮膚や筋肉が発達せず、内臓の突出はない場合に見られます。遺伝的な要因や生まれつきの皮膚の発育が関係していることが多いです。赤ちゃんの場合、へその緒が取れた後におへその部位が完全に癒合せずに膨らむことがあり、成人後にも見られることがあります。

症状

臍ヘルニアの症状

おへその周りに膨らみができる:臍ヘルニアの最も特徴的な症状は、おへその周りに膨らみが現れることです。この膨らみは、立っているときや腹部に力を入れたときに目立ちやすく、横になって休んでいると目立たなくなることもあります。

痛みや不快感:膨らんだ部分が圧力を受けたり、腸が飛び出している場合には、軽い痛みや不快感が伴うこともあります。特に力を入れたり、重いものを持ったりしたときに感じることがあります。

膨らみが引っ込まない場合:ヘルニアが進行すると、飛び出した部分が戻らなくなり、圧迫感が強くなることがあります。これは緊急を要する場合もあるため、注意が必要です。

でべその症状

おへその膨らみ:でべその場合、おへそが丸く膨らんでおり、通常、痛みや不快感は伴いません。膨らんでいる部分が柔らかく、外的な圧力をかけても痛みを感じることはほとんどありません。

見た目が気になる:でべそは、主に見た目が気になることが多い疾患で、特に服を脱いだときや、腹部が露出する場面で気になることがあります。痛みや体調不良は通常ないため、健康への影響はほとんどありません。

治療法

臍ヘルニアとでべその治療法は、疾患の種類や症状の程度によって異なります。

臍ヘルニアの治療

小さな臍ヘルニア:赤ちゃんの臍ヘルニアの場合、多くは自然に治癒します。特に軽度のものは、時間とともに腹部の筋肉が強くなることで閉じていくことが多いです。大人の場合、特に小さなものは経過観察を行うこともあります。

大きな臍ヘルニア:膨らみが大きくなったり、痛みや不快感が強い場合は、外科的手術によって治療することが必要です。手術では、飛び出した腸や内臓を元の位置に戻し、弱くなった腹壁を縫い合わせて修復します。手術は通常、局所麻酔で行われ、回復も早いことが多いです。

でべその治療

見た目が気になる場合:でべその場合、痛みや体調不良はほとんどないため、治療が必要となることは少ないですが、見た目を改善したい場合は、外科的な治療が検討されます。外科手術では、おへその形を整えるための手術が行われ、余分な皮膚や脂肪を取り除くことができます。

治療後のケア:治療後は、傷口が治るまで軽い運動や過度な腹圧をかけることを避け、しばらく安静にしておく必要があります。

日常生活での注意点

臍ヘルニアやでべその予防や症状軽減のためには、日常生活でいくつかの注意点があります。

臍ヘルニアの予防

腹部に過度な負担をかけないように、重い物を持ち上げるときには腰を使って無理のない姿勢を保つことが大切です。また、肥満や便秘を予防することも、臍ヘルニアの発症リスクを減らす助けになります。

腹筋を鍛える

腹筋を強化することは、腹部の筋肉を保護し、臍ヘルニアの予防に繋がります。適度な運動や腹筋運動を行い、筋肉を鍛えることをお勧めします。

ストレスを減らす

ストレスや過度な運動は、体に負担をかける原因となることがあります。無理な運動や過度な体重増加を避け、健康的なライフスタイルを心がけましょう。