Nevus spilus

扁平母斑

扁平母斑

扁平母斑は、肌にできる薄茶色から濃い茶色のシミのようなあざの一種で、年齢や性別に関係なく見られるものです。先天的に生まれつきある場合もあれば、幼児期から成長とともに目立ってくることもあります。特に見た目の変化が気になることが多いため、治療を希望される方が少なくありません。

原因

扁平母斑は、皮膚のメラニン色素が局所的に増加することによって生じます。遺伝的な要因が関与していることもありますが、はっきりとした原因はまだ完全には解明されていません。多くの場合、母斑は皮膚の構造や成分に異常があるわけではなく、健康への影響はありません。

症状

扁平母斑は、以下のような特徴を持っています。

色の特徴

薄茶色から濃い茶色まで、色調はさまざまです。均一な色合いをしていることが多いです。

形状

境界がはっきりした平らなあざで、サイズや形状は個人によって異なります。

場所

顔や腕、体幹など、全身のさまざまな部位に現れることがあります。
扁平母斑は通常、成長や年齢とともに大きさや濃さが変化することはあまりありません。

治療

扁平母斑の治療には、主にレーザー治療が用いられます。レーザー治療は、メラニン色素を分解して母斑の色を薄くすることを目指しますが、治療の効果は個人差があります。

レーザー治療の特徴

〇高い効果が期待できる場合
一部の患者さんでは、レーザー治療によって母斑がほとんど目立たなくなることがあります。


〇再発や効果が限定的な場合も
しかし、完全に消えない場合や、時間が経つと再び色が戻ることもあります。また、治療を複数回繰り返す必要があることも少なくありません。

注意点

レーザー治療の後は、患部が一時的に赤くなったり、かさぶたができたりすることがあります。これらは時間とともに改善しますが、治療後のケアが重要です。
当院でのレーザー治療に関しては<レーザー治療のページ>をご参照下さい。

日常生活の注意点

扁平母斑がある場合の日常生活における注意点は特にありません。レーザー治療後には、経過観察や再発防止が大切となるため、定期的に皮膚科を受診することをおすすめします。

最後に

扁平母斑は健康に影響を及ぼすことはありませんが、見た目に関するお悩みを持つ方が多いのも事実です。レーザー治療は有効な選択肢ですが、効果には個人差があることや、再発の可能性があることを理解していただくことが大切です。