Putsu putsu

目の周りの白いプツプツ

目の周りの白いプツプツ

目の周りに現れる「白いプツプツ」は、稗粒腫(ひりゅうしゅ)という小さな良性の腫瘍です。目の周りの皮膚やまぶたにできることが多く、見た目が気になることがありますが、通常は健康に影響を与えることはありません。

原因

稗粒腫は、皮膚の下にある皮脂腺が詰まることによって発生します。具体的には、皮脂が分泌される際に毛穴が詰まり、その中に皮脂が溜まることが原因で小さな白い塊(膿がたまった状態)として現れます。稗粒腫が目の周りにできる原因として、以下のようなものがあります

過剰な皮脂分泌

顔やまぶたは皮脂腺が多いため、皮脂が分泌されやすい部分です。特に顔全体の皮脂分泌が活発な人に稗粒腫ができやすくなります。

毛穴の閉塞

肌の乾燥や皮脂の過剰分泌、またはメイクや汚れが毛穴をふさぐことが原因となり、皮脂が溜まりやすくなります。

外的刺激

目元は非常に繊細な部分であり、目に触れる化粧品や手が原因で毛穴が詰まりやすくなることがあります。

皮膚のターンオーバーの乱れ

古い角質が取り除かれず、毛穴が塞がることで皮脂が詰まりやすくなる場合もあります。

加齢やホルモンの影響

加齢やホルモンバランスの変化も皮脂分泌に影響を与えるため、稗粒腫ができやすくなることがあります。

症状

稗粒腫は、目元やまぶたに白い小さな突起物として現れます。具体的な症状は次の通りです

白い小さな膨らみ

通常、直径1〜2ミリ程度の白い、硬い膨らみが目元やまぶたに現れます。膿が詰まっているため、表面が白っぽく見えることが特徴です。

痛みはない

通常、稗粒腫は痛みを伴うことはありませんが、圧力をかけたり、触れることで多少の不快感を感じることがある場合もあります。

増殖することは少ない

数個の小さなプツプツが現れることもありますが、大きくなることはまれで、通常は周囲の皮膚に影響を与えません。

見た目の悩み

目元やまぶたに現れるため、特に女性にとっては化粧や外見に影響を及ぼすことがあります。

治療

稗粒腫は通常、自然に治癒することはありませんが、以下の方法で治療が可能です。治療法は、症状の程度や患者の希望に応じて選択されます。

自然に治癒することもある

稗粒腫は非常に小さなものが多く、特に痛みや炎症がない場合は、特別な治療を行わずに放置することもあります。しかし、時間が経っても治らないことが多いです。

切除

稗粒腫が大きくなったり、見た目が気になる場合には、専門医による治療が必要です。一般的に皮膚を小さく切開し、内容物を排出させる治療が行われます。この方法は、治療後の再発を防ぐために有効です。

レーザー治療

稗粒腫が小さい場合、レーザーを使って膿を焼却することもあります。これにより、ダメージを最小限に抑え、跡が残りにくくなります。

日常生活での注意点

稗粒腫を予防するためには、日常生活でいくつかの注意点があります。これらを守ることで、発症を防ぎ、再発を予防することができます。

顔の清潔を保つ

顔や目元を清潔に保つことが重要です。メイクをした場合は、しっかりとクレンジングを行い、毛穴に汚れが残らないようにしましょう。特に目元は敏感な部分なので、やさしく洗うことが大切です。

過剰な皮脂分泌を防ぐ

オイリー肌の方は、皮脂を抑えるスキンケアを心掛けると良いでしょう。油分の多い化粧品を避け、皮脂をコントロールするアイテムを使うと、予防につながります。