Cellulitis

蜂窩織炎

蜂窩織炎

蜂窩織炎(ほうかしきえん)は、皮膚やその下の組織に細菌が入り込むことで起こる感染症です。皮膚が赤く腫れ、痛みや熱感を伴うのが特徴で、早期の適切な治療が必要な疾患です。

症状

蜂窩織炎の主な症状は、感染部位の皮膚が赤く腫れ、押すと痛みを感じることです。炎症が進むと、以下のような症状が見られることがあります。

・感染部分の皮膚が熱を持つ(熱感)
・腫れが広がる
・患部にズキズキとした痛みがある
・全身症状として発熱や倦怠感を伴うことがある

感染が進むと、膿がたまったり、周囲の組織に影響が及ぶこともあります。症状が悪化する前に、早めに医療機関を受診することが重要です。

治療

蜂窩織炎の治療では、原因となる細菌を退治するために抗生物質を使用します。抗生物質の種類や服用方法は、患者さんの状態に合わせて医師が判断します。治療のポイントは以下の通りです。

抗生物質の服用

医師が処方する抗生物質を指示通りに服用します。途中で勝手に服用をやめたり、飲み忘れることがないよう注意が必要です。

患部のケア

患部を清潔に保ち、必要に応じて医師の指導のもとで消毒や包帯交換を行います。無理に患部を触ったり、圧迫しないようにしましょう。

症状が重い場合

発熱や感染の広がりが見られる場合は、入院して点滴による抗生物質投与が行われることもあります。
蜂窩織炎は放置すると症状が悪化し、まれに全身的な感染症(敗血症)につながるリスクがありますので、早めの治療開始が何より大切です。

日常生活の注意点

治療と同時に、日常生活での注意も症状の改善や再発予防に役立ちます。

患部を安静に保つ

蜂窩織炎が起きている部位をなるべく動かさないようにして、安静を保つことが大切です。足や手に発生した場合は、心臓より高い位置に置くことで腫れを軽減できます。

患部を清潔に保つ

日常的に清潔を心がけ、汚れや細菌が入り込まないように注意しましょう。傷がある場合は適切にケアを行い、感染のリスクを最小限に抑えます。